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【BOOK】日本が見失った「大災難のリーダーシップ」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.03.10 15:43
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『福島原発、大災難の真相』(原題『カウントダウン・メルトダウン』)

船橋洋一・著/イ・ドンジュ、イ・ヘヨン訳

 
出版:キパラン社/上下巻430・402ページ

価格:各1万9000ウォン

日本は2011年3月11日以後、一日として疑惑のまなざしから自由ではない。東日本の大地震で津波が福島原子力発電所を襲った日だ。日本政府は初めて経験する大災難の前に戸惑った。これまで国際社会は、沈黙を情報の隠ぺいだと解釈したし、釈明をほかの嘘として受けとめた。日本は環境だけでなく国際社会の信頼度も共に失った。

日本政府にも悔しい面があるだろう。それもそのはず、事件発生直後から原発は情報のすっかり消えた「暗黒天地(暗闇の世界)」だった。津波によって非常電力まで途切れて計器盤が止まった。原発の責任機関である東京電力の技術者は当時の状況をこのように描写した。「自動車が走っていて、目の前の速度計・ナビゲーション・ヘッドライトなどすべての計器表示が全てなくなったようなものだった。街灯もないのに高速道路を時速150キロで走っていた」。

本は事故後の22日間の日本指導部の奮闘を記録した深層リポートだ。朝日新聞の元主筆の著者、船橋洋一氏は政治家・官僚ら300人余りに会った。米国関係者まで会って米国の初期対応を初めて明らかにした。本には彼らが交わした対話や判断の生々しい過程が実際の場面のように繰り広げられる。

福島原子力発電所の事故対応は、初期の頃から微妙にゆがんでいった。米国は事故直後に正しい情報を提供しない日本に「情報を隠している」という疑惑の目を向ける。米海軍は最悪のシナリオを想定して駐日米軍の撤収を主張した。日本もこれを受け入れて首都圏の市民3500万人の避難計画も立てた。

実際の事態は、最悪にはなっていない。問題を悪化させたのはリーダーシップだった。当時の菅首相は危機対応を引き受けるべき幹部たちを信じることができなかった。彼らは爆発の可能性を予測できなかったし、事故後29時間が過ぎた後に発電所を冷ますための海水投入を決めた。東京電力は恐怖でパニックに陥っていた。船橋氏は「菅首相は、木は見ても森を見るのが下手だった。官僚への不信感が根深かかった」と評す。

事態を解決したのは人間ではなく運だったと言えるほどだ。菅元首相自身も「核燃料プールの水がなくなっていたら最悪のシナリオは避けられなかった。本当に神のご加護があった」と打ち明けた。幸いなことは、菅元首相が東京電力の社員に「死を覚悟して持ちこたえろ」と注文するほど強靭な人物であったという点だ。東京電力の社員が命をかける理由はなかったが、実際に彼らは持ちこたえたし最悪の状況を乗り越えることができた。

上下巻にわたり計800ページ以上の分厚い本だが、すべて読んでも疑惑はきれいに解消されない。東京電力の内部資料が抜けているからだ。東京電力は委員会の聴聞会を拒否し、会議資料の公開も拒否している。船橋氏は後記に「原発事故の最も大きな責任者である東京電力の真実は、まだ闇に包まれている」として「真実糾明の試みはやっと始まったに過ぎない」と書いた。

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