【社説】「ソウル市公務員スパイ事件」証拠偽造、根幹を明らかにすべき
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.03.08 13:24
「ソウル市公務員スパイ事件」証拠偽造疑惑が事実として明らかになっている。この疑惑と関連し、検察の調査を受けた中国国籍の脱北者K(61)が自殺を図り、国家情報院(国情院)の介入を示唆する遺書を残した。もう証拠偽造は真実ゲームの対象でなく、徹底した捜査を通じてその根幹を明らかにしなければならない対象だ。
「国情院外部助力者」として知られたKは、スパイ容疑で起訴されたユ・ウソン被告(34)の出入国記録と関連した中国三合税関名義の公文書を国情院に伝えた人物だ。検察で3回の調査を受けたKは5日、モーテルで自殺を図る前、息子に残した遺書に「大韓民国の国情院から受けなければいけない金額がある。2カ月間の給料300x2=600万ウォン(約58万円)、偽造書類制作費1000万ウォンと手数料」を書いた。また、朴槿恵(パク・クネ)大統領には「今の国情院は“国操院”(国家操作院)です。『国民生活保護院』に名前を変えてそれに合わせて運営してください」と訴えた。これに先立ちKは検察で「国情院の職員の要請で三合税関の公文書を偽造して渡した」と供述したという。