【グローバルアイ】安倍首相のブレーキ「菅正日」が揺れる
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.03.08 09:57
「安倍晋三首相の側近らの歴史認識などをめぐる発言が相次ぎ、政権の主要課題も安全保障政策が前面に出てきた。菅義偉官房長官は政権安定のため、『歯止め』に努めるが、限界も見え始めている」。
先月末に日本の時事通信が報道した記事の一部だ。「右傾化」という言葉を堂々と使っているのが異例だ。米国が靖国神社参拝を非難すると、安倍首相の補佐官が「私たちの方が失望した」と返し、NHK経営委員会に投入された安倍首相の天下り人物は「広島原爆投下は人体実験」と述べた。「戦争ができる日本」を作るための集団的自衛権の行使は、今年前半期の安倍政権の最大ミッションだ。これまで切実に望みながらも周辺国を気にしながら抑えていた「河野談話検証」方針が日本政府から流れ出た時点だ。このため堂々と「右傾化」という表現を使っても別におかしくない状況でもある。したがって「右傾化」よりも目を引いた表現は「菅官房長官の限界」だった。
菅義偉官房長官とはどういう人物か。安倍首相とともに日本政府を率いる事実上のナンバー2だ。安倍首相と側近が犯した事故の処理をする危機管理担当でもある。担う役割は「政権の母」だが、日本記者の間で彼のニックネームは「菅正日」だ。菅義偉と金正日(キム・ジョンイル)を合成した言葉で、独裁権力を振りかざした金正日のように菅官房長官も首相官邸と閣僚を完全に握っているという意味だ。安倍首相と菅官房長官の関係は政治的な運命を一緒にする二人三脚だ。