<福島原発事故から3年>原発20キロ外のスズキからセシウム(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.03.07 13:34
先月24日午前5時45分、中央日報・JTBC取材チームは夜明け前にいわき市久之浜港を出発した。取った魚の放射線量を測定するモニタリングに参加するためだ。この日の目標魚種はシラウオ。長さ10センチにならない魚種で、浅い海に生息する。シラウオからは最近、放射能セシウムがほとんど検出されていない。
吉田船長(61)の漁船「幸運丸」には船員の泉さん(62)も同乗した。操業は3年前に事故が発生した第1原発から10キロ南側の第2原発付近とこれより10キロ南側の火力発電所付近の2カ所で行われる。特定地点、特定魚のセシウム量測定のために福島県が漁船別に操業地点を割り当てた。冷たい空気の中、30分ほど行くと、第2原発が現れた。海岸から500-600メートル離れたところで、吉田さんは魚群探知機を眺めた。ベテランの吉田さんも久しぶりの操業に緊張した表情だった。「ここで数年間操業していないので感覚が分からない。海底でどんなことが起きているのか分からず怖い」。
最初の網を投げてから10分後に引き上げた。「何もない」と船長はつぶやいた。シラウオ10匹ほどとワタリガニだけだった。ここより10キロ南で投げた網にはシラウオのほか、スズキが2匹かかった。放射性物質が蓄積しやすいスズキは日本政府が定めた出荷禁止40魚種に含まれている。