北朝鮮がミサイルをまた発射…韓米を試す武力示威
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.03.04 08:14
北朝鮮が3日午前6時9分、江原道(カンウォンド)旗対嶺(キッテリョン)ミサイル発射場からスカッド-C型と推定される短距離ミサイル2発を発射した。先月21日に江原道元山付近から射程距離およそ150キロメートルの300ミリロケット砲(多連装砲・KNー09)と27日に旗対嶺から射程距離およそ200キロメートルの短距離ミサイルに続き、今年に入って3度目の発射だ。キム・ミンソク国防部報道官は「北朝鮮は航行禁止を宣言しないままミサイルを撃った」とし、「これは国際航行秩序に違反するもので、軍事的挑発であるだけに追加挑発を中止せよ」と促した。
韓国政府は北朝鮮が離散家族対面行事期間中(先月20~25日)にミサイルを発射し、海軍警備艇が西海(ソヘ、黄海)の北方限界線(NLL)を越えるなどの行動を見せている背景分析を行った。軍当局者は「先月24日に始まった韓米合同軍事演習であるキー・リゾルブ(KR)に対応する次元と思われる」とし、「非対称戦力を利用した強度の低い武力示威と分析している」と話した。
韓国と米国政府に対する一種のデモ性とも取れる。北朝鮮は先月27日、韓国人宣教師キム・ジョンウクさん(51)の記者会見後にミサイルを撃ち、3日にはミサイル発射直後にオーストラリア宣教師のジョン・ショートさん(75)を釈放した。周辺国家の注目を引きつけてから自分たちのメッセージを伝えようとする布石という分析だ。慶南(キョンナム)大学校政治外交科のキム・クンシク教授は「キムさんとケネス・ペさんら韓国・米国国民は抑留したままオーストラリア国籍者を釈放したことは、ある種のメッセージの可能性がある」とし、「射程距離を延長しながら立て続けに発射を行っていることも、韓国と米国に対して対話か対決かの選択を迫っている意味」と解説した。