ソチのスケール超える平昌の魅力…梁邦彦が紡ぐアリランの調べ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.02.28 16:46
2018平昌(ピョンチャン)冬季オリンピックが全世界に初めて紹介された時、その舞台の主人公は当然「アリラン」だった。23日(日本時間)に幕を下ろしたソチ冬季オリンピックの閉幕公演で韓国側公演の8分間、アリランの胸にじんと迫る旋律が競技場を包み込んだ。伽耶琴(カヤグム)の独奏で静かに始まり、クラシックやジャズバージョンの異色のアリランを経て、オーケストラとロックバージョンで頂点まで盛り上げた構成だった。このダイナミックな変奏は、音楽監督を担当した梁邦彦(韓国名ヤン・バンオン)氏(54)の手によって花開いた。在日同胞2世の彼は伝統と現代、東洋と西洋を行き来して作曲家・演奏家・編曲家・プロデューサーとして旺盛に活動している。2002年には釜山(プサン)アジア競技大会の公式テーマ曲『フロンティア』も手掛けた。26日、ソチからちょうど帰国した彼に会った。
--なぜアリランだったのか。
「アリランは韓国の『ブルース』だ。地域ごとに口伝された多様なアリランがありながら、各地域の生活と文化に密接に関係している。決まった楽譜がなくて歌う人ごとに感じが違う。私たちの感情と情緒を代表している。『アリランファンタジー』と名付けた理由はアリラン自体が神秘的なファンタジーであるからだ」