【コラム】安倍政権の極右ポピュリズム、日本の理想と良心が切実(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.02.24 13:48
「安らかに眠って下さい。過ちは繰返しませぬから」。広島平和記念館の慰霊碑に刻まれた碑文だ。だれのどんな過ちを言うものなのか。慰霊碑の横に置かれた英文の解説には「私たちの悪行」(We shall not repeat the evil)と翻訳されている。碑文を書いた雑賀忠義も「広島市民であり世界市民である私たちの過ち」と断言した。戦争を起こした日本の罪悪を悔いるという意味だ。平和記念館は原爆投下時に破壊された旧商業展示館の建物で、1996年にユネスコ世界文化遺産に登録された。恐るべき核爆弾の傷をそのまま大事に保存した平和の象徴、その逆説の現場だ。
しかし慰霊碑の文面を異なる解釈で読む日本人がとても多いようだ。戦争を起こしたのが過ちではなく、戦争に負けたことが過ちだと嘆く人たち、再武装を夢見る軍国主義者たちだ。彼らは大和魂を口にしながら暮らす。日本固有の民族精神というが、天皇に忠誠を尽くし臣民の魂を燃やすという前近代的国粋主義を超えることはできない。