【社説】双竜自動車の企画倒産、真相を明らかにする番だ=韓国
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2014.02.09 13:20
双竜自動車の会計操作をめぐる検察の捜査が再開される方針という。2009年に解雇された労働者のうち153人が同社を相手に起こした訴訟で、「当時の解雇は無効」というソウル高裁の7日の判決が契機となった。裁判所は双竜自動車解雇の不当性を指摘しながら、「双竜自動車が2008年に作成した財務諸表で損失部分が過多計上された」と明らかにした。会社側が大幅な人員削減の根拠とした会計法人の2008年監査報告書がわい曲されたと判断したのだ。
裁判所は判決文で、「新車種の未来現金比率をすべて0ウォンで算定し、旧車種に対する売り上げを過小計算するなど報告書自体に誤りがあったものとみられる」と明らかにした。整理解雇の必要性を際立たせるため負債比率を膨らませた疑惑があるという労組側の主張を受け入れたものと解釈できる。
裁判所のこうした判断により昨年1月に双竜自動車の会計操作の有無に対する捜査を保留してきた検察も再び乗り出すほかなくなった。当時検察は双竜自動車経営陣の会計操作疑惑告発事件と関連し、「解雇無効訴訟の控訴審で裁判所が会計資料操作の有無に対する鑑定に入った状況であえて検察が同じ内容を捜査する必要はない」とし暫定的な捜査中断を宣言していた。13カ月ぶりに検察捜査が再び行われることになったのだ。