オリンピック（五輪）という大きな大会を控え、イ・サンファ（２５、ソウル市庁）とモ・テボム（２５、大韓航空）がお互い支え合っている。練習だけでなく休憩の時間も一緒にいることが多い。

２人は４日、ロシア・ソチのアドレルアリーナで、スピードスケート代表チームの練習を消化した。２人は１時間半の練習で、並んでいる時間が多かった。半周（２００メートル）を回る短いレースで、モ・テボムの後ろにはいつもイ・サンファがいた。イ・サンファはモ・テボムに遅れながらも、追いつこうと頑張る姿を見せた。

練習の終盤にはスタート練習も一緒にした。２人は５０メートルほど２回滑り、スタート対決をした。性別が違うためモ・テボムがイ・サンファより５メートルほど後ろに立ち、ケビン・クロケット・コーチの号令に合わせて練習をした。結果は１勝１敗だった。２回目にわずかな差で勝ったイ・サンファは両腕をあげて喜び、コーチとハイファイブをした。

休憩中も２人は椅子に並んで座り、言葉を交わした。２人はウンソク小学校時代から一緒にスケート部で練習し、親しい。五輪という大きな大会を控え、２人は支え合いながら、もう一度の五輪の夢を期待させている。クロケット・コーチは「２人の状態は非常にいい」と満足感を表した。