「大学の序列化助長する」…反発で白紙化されたサムスンの採用実験(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.01.29 13:05
大学総長推薦制と書類選考復活を骨子としたサムスングループの新入社員公開採用改編案が発表から13日で事実上白紙化された。サムスンが各大学に差等配分した総長推薦枠をめぐり、「サムスンが大学を序列化する」「サムスンが湖南(ホナム)と女子大を差別する」という議論が起きたためだ。
サムスングループは28日、「新入社員採用制度改編の一環として推進した大学総長推薦制と書類選考などの改善案を全面留保する」と発表した。この日午前、サムスン未来戦略室の李仁用(イ・インヨン)社長は、「意図しない議論が起き、こうした状況では制度を施行する社会的コンセンサスを得にくいと判断した」と話した。随時入社願書を受け付ける書類審査も無期限延期となった。これに伴い、今年サムスングループは昨年と同様にサムスン職務適性検査(SSAT)だけで上半期と下半期の大卒公開採用を実施する。原点に戻ったわけだ。
当初サムスンは「公開採用考試」の弊害を減らそうという趣旨から改編案をまとめた。昨年の韓国の大学卒業者48万人のうち40%を超える20万人がサムスンの公開採用に応募し、関連私教育市場も大きくなった。「サムスン考試」と呼ばれるほど過熱した公開採用制度はサムスンの悩みだった。