「若さを崇拝する韓国社会、世代葛藤は非常に深刻」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.01.27 16:33
「韓国社会にまん延した『若さ崇拝』の風潮が、若さの極端な指向をそそのかしている」。
人文学界の重鎮であり文学評論家であるユ・ジョンホ大韓民国芸術院会長(79)が、韓国社会の世代葛藤を深く憂慮した。25日、ソウル安国洞(アングクトン)の安国ビルWステージで開かれたシリーズ講演での「今日の社会と文化-小さいことと大きいことの間」からだ。
元延世(ヨンセ)大学客員教授であるユ会長は、産業化の成果に対する解釈の差が、世代間の葛藤を呼び起こしたと指摘した。彼は「世代間の対立と葛藤は、歴史の基本的リズムでありどの社会にでも存在するものだ」と前置きした後、「だが韓国はその程度が非常に深刻だ」と分析した。ユ会長は「韓国社会の激しい世代葛藤は、急速な産業化の過程にともなう新旧世代間の『共通経験の相違』から始まった」と話した。端境期を体験した既成世代は、産業化による経済的発展に自負心を持つ一方で、豊かな成長期を過ごした新世代は圧縮成長の副作用である社会的な病理現象だけを大きく見ていると説明した。