韓国で最も住民の幸福度が高い自治体は江原道楊口郡(1)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2014.01.26 12:10
21日午後2時。江原道楊口郡(カンウォンド・ヤンググン)のパンチボール農業試験場。 1320平方メートル規模のビニールハウス農業試験場の中ではしっかり乾燥させた干しダイコン葉を包装する作業がたけなわだ。この村の農業会社法人DMZパンチボールのチェ・チャンソン代表をはじめとして住民10人余りが忙しく手を動かしていた。包装する間も笑いが絶えない。仕事の合間にはマッコリのコップも行き来した。村の住民シン・ヒョングンさんは、「10年余り前は冬にやる仕事もなく、家で時間をつぶしていたが、最近は冬も農繁期のように忙しい」と明るく笑った。
韓国戦争(朝鮮戦争)当時の激戦地としてしられる亥安面(ヘアンミョン)で本格的に干しダイコン葉の栽培と販売が始まったのは2000年代半ばから。ダイコンの出荷が終わり残った葉をそのまま捨てるのがもったいないため干して売り始めた。この冬のこの村の干しダイコン葉の生産量は320トンほど。楊口の干しダイコン葉はロッテマート春川(チュンチョン)店だけで月平均3200万ウォン(約302万円)も売れる。おかげでDMZパンチボールに所属する40余りの農家は1世帯当たり3000万ウォンの追加所得を上げられるという。楊口郡全体では昨年の干しダイコン葉販売だけで32億2000万ウォンの売り上げを上げた。チェ代表は、「最近は観光客もたくさん訪れ、それにより世帯当たり収入も増えており、村では笑い声が絶えない」と話す。