【社説】怪談・悪言との一本勝負を準備すべき時=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.01.22 15:14
ハリケーン「サンディ」のような災難が起きた時、ソーシャルメディアが流布した偽情報は自然災害よりも大きな危険があったという。ツイッター利用者は、問題のない病院が燃えていると言うかと思えば911緊急電話がまひしたのでこれ以上電話をかけるなとも促した。サメの群れがマンハッタンのブロードウェーを泳いでいるというデマまで流れた。昨日、セヌリ党政策研究所である汝矣島(ヨイド)研究員が主催した「民営化怪談:いたずらなのか商売なのか」討論会で、ソン・テギュ檀国(タングク)大学教授が紹介した事例だ。怪談が幅をきかせる共同体の病理的構造と不信の社会的コストは、与野党政界、保守と進歩が共に直視して考えなければならない問題であろう。
韓国の怪談は、米国に比べてさらに悪性といえる。国民のソーシャルメディア依存度が世界で最も高い水準であり、小さな国土に同質的な人口が特定イシューに旋風のように引きつけれる上にほとんどすべての争点が政治化される特異な状況であるためだ。怪談が幅をきかせる社会で、悪言や呪いの言葉は量産される。「何をそんなことで問題にするのか」というやり方の奇異な肩入れ文化、おかしな寛容文化が広まっているのも韓国社会の特徴だ。一例として放送通信審議委(パク・マン委員長)の報道教養特別委の委員だというイム・スニェ氏が、自分のツイッターに「慶祝!飛行機墜落でパックネ(変わった子)が即死」と書かれた労働争議中の写真をリツイートしたのがそうだ。ここでいう「パックネ」は、朴槿恵(パク・クネ)大統領をからかった造語で、即死を慶祝するという意の呪いの言葉だ。放送の教養性を管理する席にいる修士学位所持者のイム氏が、このような悪言を平然とリツイートしたことにただ驚くのみだ。