張成沢処刑に世界が衝撃…北朝鮮の人権に注目する機会が来た
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.01.16 11:14
1990年代に脱北者を通じて接した北朝鮮の人権の現実は衝撃的だった。だが、20年が過ぎたいま、北朝鮮の人権問題はこれ以上大きな関心を集めることができない。2005年に北朝鮮の政治犯収容所から脱出したシン・ドンヒョク氏は、24カ国で出版された『北朝鮮14号管理所からの脱出』の韓国語版記念会で、「何年か前に私の手で直接書いた本を韓国で出版したが韓国の人は大きな関心を持たなかった。それで韓国版出版には反対した」と述べ北朝鮮の人権に対する韓国民の無関心を指摘した。
だが、2014年に入り状況認識が変わっている。まず昨年末、北朝鮮のナンバー2だった張成沢(チャン・ソンテク)が凄惨に処刑され北朝鮮の人権に対する国際的関心が高まった。米国務省のハーフ副報道官は「人命を軽視する北朝鮮政権の価値を示すもの。世界最悪の人権記録事例のひとつになるだろう」と明らかにした。国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長も、「張成沢の死刑は基本的に人権問題だ」と話した。張成沢処刑が国際社会で北朝鮮の人権問題議論を再点火させたのだ。