【コラム】正しい歴史教育のために信頼・尊敬される学者が立ち上がるとき(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.01.14 13:55
甲午年は運命的に歴史がもつれる年だ。1894年は農民戦争と日清戦争が絡み、1954年には米ソ冷戦が襲撃した。2014年、史観がこじれ、歴史戦争が点火された。朴槿恵大統領がもどかしさのためか、「バランスが取れた歴史観」を要請した。教科書採択率「1794対1」、ほとんどすべての高校が「最終修正された教学社の韓国史」(以下、教韓)を全滅させたからだ。既存の7種類の教科書(このうち最も人気がある1冊を以下、既韓)を採択すれば愛国・反日であり、教韓は親日・独裁美化の烙印が押された。一部のメディアは教韓の歴史歪曲を特筆大書し、民主党対策委員会も世論形成に動いた。窮地に追い込まれた政府は国定教科書への転換を持ち出した。しかし国家が介入すれば正史が作られるのだろうか。国定が時代に逆行する発想であるように「1794対1」にも何か理由があるはずだ。
急ぎすぎた。保守政権の発足に合わせて歴史教育にも保守的な安全地帯を設けたかった。数カ月間での執筆を強行したため、数百件の誤りとインターネットスクラップのあとを残した。そこまでは意欲的だったとしても、教育部審査委員会がこうした誤りを確認できず検認の印鑑を押したのは政府の職務放棄だ。入試成績に敏感な保護者が誤りだらけの教科書を採択するはずがない。国定への転換を決行するより、不良検証の責任の所在を確認するのが先だ。