【コラム】BMWが韓国でうまくいく理由
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.01.10 16:47
経済記者にとって年初の憂うつなニュースのトップは、サムスン電子の昨年10-12月期の実績不振だ。危機を云々するほど悪いわけではない。同期の支出急増をめぐり、利益増加速度を調節したという話も出ている。それでも“お前だけは”と期待していただけに複雑な気持ちだ。不振の原因に対する分析は、中低価格製品の勢力拡大でサムスンフォンの位置づけが弱まったということだ。しかしこれは業界すべてが知る傾向性だ。世界1流なら、みんなの悩みに自分だけの答えを出すべきだった。現象的にサムスン製品は「それでも買うしかないその何か」までは達しなかったということだ。サムスンがより多くを売ってもアップルに届かない理由だ。
韓国代表選手は概してこういう位置に立っている。現代・起亜車は昨年、国内で約109万台を売った。輸入車販売1位のBMWは韓国で約3万台を販売した。しかし109万台より3万台がより多く見える。新しい価値、新しい解決法を生み出したという観点でだ。例えばこうだ。顧客の家まで車を届けるサービス、国内企業が熱心にすることだ。しかしBMWの購買者の一部はドイツ・ミュンヘンの工場まで車を取りに行く。BMWはミュンヘン本社に「BMWベルト」という車両出庫場を作った。現場での引き渡しを申請した顧客が3階に立っていれば、工場から出たばかりのホットな車が透明のエレベーターに載せられて出てくる。工場・博物館見学、高級な食事などはおまけだ。このように車を持っていった人の70%はまたBMWを買う。さらに大西洋を渡って米国からも来る。物ではなく文化と楽しみのためだ。すべてのことが車ではなくBMWというブランドを所有した自負心として築かれる。