【時視各角】貧困脱出が難しい韓国…解決の手は?(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.01.10 13:36
ミニョンには在米同胞のメンター(Mentor)がいた。福祉館が仲介した後援者であった。ミニョンはが同胞を「姉さん」と呼んだ。休学中にも「姉さん」としばしば手紙をやりとりした。 「姉さん」は二つのことを繰り返し強調した。「どんなことがあっても勉強は継続しなければダメ。」「好きな仕事をしてこそ成功する。」このような激励に力づけられてミニョンは2年間の彷徨をやめて再びはしごに上がる。ちょうど国家奨学金の恩恵が広くなる。中上位の成績を取ると学費を免除する制度ができたのだ。学業に集中し、無事に卒業することができた。望んだ職場にも入った。お母さんも小さい食堂を構えた。ミニョンさん一家は今まさに貧困層から抜け出している。
キム・ミニョンさんのことを見て、こう言いたい衝動が起きるかもしれない。「ほら、個人が努力すればいくらでも貧困から抜け出すことができる」。十分に教訓的だが現実的ではない。ミニョンさんは運が良い方だった。個人の努力の他にも堅実な地域福祉館があったし賢明な「姉さん」メンターもいた。彼らが大事な時ごとにはしごを支えてくれた。