中国の「海上識別圏」にフィリピン・ベトナム反発
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.01.10 08:57
中国が南シナ海上の領有権紛争海域に、外国漁船の進入を防ぐ条例を作って施行中である事実が確認された。東シナ海上空の防空識別圏に続き、海上識別圏まで宣言したことになる。
ボイス・オブ・アメリカ(VOA)放送は9日、中国の海南省人民代表大会(地方議会格)が昨年11月末、中国の漁業管轄権を保護するという理由で紛争海域に外国船舶が進入する場合、自国当局の許可を受けるようにする内容の条例を制定して施行中だと報道した。条例違反の外国漁船に対しては漁獲物を全て没収して最高50万中国元(約866万円)の罰金を課するという内容も含まれている。この条例は1日に発効されたが対外公表はされなかった。報道が明らかになると台湾外交部は、報道官声明を通じて中国の一方的な新しい規定を受け入れないと反発した。ベトナムとフィリピンも事実確認に向かう一方、中国の措置への強硬対応を予告した。
外国船舶が進入時に申告しなければならない海域は、南シナ海の57%に及ぶ200万平方キロメートルに達する。ここにはフィリピンと領有権紛争中の中沙群島の黄巌島(スカボロー礁)が含まれている。この島は中国で1111キロメートル、フィリピンから233キロメートル離れている。中国は古代からこの島を中国固有の領土だと主張する一方、フィリピンは跡排他的経済水域(EEZ、自国沿岸から200海里以内)にあるという立場だ。