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【コラム】米中関係の将来を読む力=韓国

ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2014.01.08 14:42
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韓国外交安保のエネルギーが実質的に最も集中している北朝鮮問題においても、中国の役割は重要だ。中国は北朝鮮問題をアジア太平洋地域における米中間の勢力競争という視点で見るため、根本的な米中関係の改善が前提にならない限り、韓国は北朝鮮問題において中国の全面的な支持を受けるのが難しいという見方に、ますます共感が形成されている。

なら、今後の米中関係はどう進行するのだろうか。ここでも2つの視点が激しく競争している。まず、今後の米中関係は衝突の可能性より、協力と相互依存性が大きいというものだ。現在の米中関係は冷戦時代と根本的に違うということだ。米中間で衝突する部分はあるが、結局、競争よりも相互依存、協力する体制に進むという見方だ。米中間には公式的な官房チャンネルが90余り運営されていて、民間レベルまで合わせる300ほどの相互疎通チャンネルがあるという点に注目している。

 
米中関係を楽観する方向に最も大きな影響を与えた事件は、オバマ大統領と習近平国家主席が昨年6月に米カリフォルニア州ランチョミラージュのサニーランズで行った首脳会談だ。メディアが「世紀の出会い」と表現したこの会談で、両首脳はノーネクタイで虚心坦壊に、両国が対決ではなく対話と協力で進んでいくことにした、いわゆる「新型大国関係」モデルに同意したということだ。両国はまた、北朝鮮を核保有国として認めない点、核兵器開発不用にも同意し、韓半島(朝鮮半島)の未来にも瑞雲が現れるようだった。

問題はおそらくメディアに知らされなかったディテールにあるのだろう。結論から言えば、米国は中国が提示した「新型大国関係」を受け入れなかったということだ。これは現職の中国外務省関係者も参加した会合で筆者が実際に聞いた言葉だ。

中国が考える「新型大国関係」は、中国のアジアでの核心利益を米国が尊重するべきというものだ。その場合、中国も米国の現在の地位に挑戦しないということだ。この論理の延長線で見ると、米国は台湾に武器を販売してはならず、日中間の領土紛争にも介入してはいけない。一種の中国版「モンロー主義」だ。米国が中国の“庭”であるアジアに手を出さなければ、中国も米国が外交的努力を傾けている中東問題など他の米国の利益を妨害しないということだ。

「当然、米国としては受け入れることができない提案だ。中国も米国が受け入れないことを知っていたため、オバマの前でわざわざディテールに言及しなかった」。内幕を知るある米国側人物の言葉だ。同意できないため、お互い「戦略的あいまい性」として残し、握手をして終えた。これが「世紀の出会い」と呼ばれる「新型大国関係」の本当の姿だ。双方とも国内政治需要のため華麗な姿をメディアに見せたりはしたが。

問題は、時々出てくるこうした内幕を知るのが難しいという点だ。メディアも政府が設定したアジェンダに合わせて談論の行間を進行させたりもする。昨年韓国で広まった「中国が北朝鮮をあきらめるはずだ」という談論が代表的な例だ。

米中の未来は衝突に向かう可能性と協力に向かう可能性が同時に存在する。韓国はどちらに“ベッティング”して準備するべきだろか。米中が衝突に向かう時、韓国が準備すべきことはさらに増える。面倒で大変でも慎重な方向で準備することが未来に残ることだ。それが120年前の甲午改革の教訓だ。 (中央SUNDAY第356号)



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