【コラム】張成沢処刑で北朝鮮崩壊論また、拡散
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.01.03 11:09
北朝鮮は韓国にとってこの上なく大きい負担だ。朝鮮戦争のように韓国の体制の死活を威嚇する最大の敵国で、常に韓国経済の足を引っ張るディスカウント要因だ。反面、北朝鮮は韓国社会の未来ビジョンの第1源泉でもある。「単一民族」思考の根が深い韓国社会で、「統一」という言葉で韓国人が感じる感情は悲壮だ。また、先進国の入り口で停滞している韓国が統一を成し遂げれば飛躍的な発展が可能で、先進国を越え強大国の隊列に上ることができるという期待感も相当である。
しかし北朝鮮の現実は苦しい水準を越えて絶望感を抱かせる次元だ。人類の歴史を総じて、北朝鮮のように酷い警察国家はこれまでなかった。警察と情報機構、軍、労働党など統治機構が北朝鮮住民の一挙手一投足を一つ一つ指示して監視する。張成沢(チャン・ソンテク)処刑判決文に金正恩(キム・ジョンウン)に向かって「上の空で拍手した」という罪目が含まれたことから分かるように、統治者の指示と監視に心底同調しない住民たちに対する処罰は残忍だ。また深刻な経済難のために食糧と生活必需品配給制はもちろん医療と教育システムなど住民に対する国家の経済的・行政的支援が切れ、飢謹に陥ってから20年に達する。