【コラム】韓国「酔中真談」vs中国「酒後失言」
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2013.12.31 16:22
年末を迎えても韓国ではなぜその雰囲気がないのかという米国人の友人の言葉に、「韓国で10年以上住めば感じることができるはず」と答えた。米国の年末は街中に響くクリスマスキャロル、中国の年末は赤い提灯で雰囲気が盛り上がる。しかし韓国の年末は忘年会の酒杯と言葉の熱い情の中から出てくる。
韓国の年末に欠かせないのが酒の話だ。中国も韓国のように酒をよく飲むが、韓国とは少し違う。誰かと親しくなりたい時、中国人は「いつか一緒に食事をしよう」と言う。韓国人は「いつか一緒に酒を一杯しよう」と話す。中国人も酒で関係を結ぶことで有名だが、酒の席でも戦場の兵士のようにしっかりとした態度で慎重に話して行動する。酒の席を通じて親しくなったりもするが、酒の席で相手の性格を判断し、弱点を見つけ出そうとするからだ。韓国のように「酔中真談」という意味を持つ言葉もあるが、それよりも「酒後失言」、すなわち「酒が頭に入れば秘密が外に押し出される」という言葉がよく使われる。酒を飲めば失言するという言葉を中国人はより重視しているのだ。