<鉄道スト>冬過ごす石炭も、日雇い雇用も…庶民の生活止まる=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.12.25 15:44
ソウル駅から早朝出発して5時間ほど乗れば到着する慶尚北道奉化郡小川面(キョンサンブクド・ホンファグン・ソチョンミョン)の汾川(プンチョン)駅。周囲が雪景色で囲まれた中で、この嶺東(ヨンドン)線の観光列車の首都圏観光客は一日1000人に達する。この村が17日目に入った鉄道労組ストライキの直撃弾を受けた。汾川村でスーパーマーケットを運営しているキム・トクソプさん(51)は「ストライキ直後に3日連続で観光列車がなくなって週末には1500人に達していた人の足が完全に途絶えた」として「9つの商店と農産物販売の住民の生計が脅かされている」と話した。
韓国鉄道公社(KORAIL)の労組ストライキが長期化の兆しを見せながらストライキに伴う衝撃が一波万波に広がっている。政府と鉄道労組が対立している間に、物流や輸出だけでなく庶民の生活まで打撃を受けている。キムさんは「鉄道ストライキと共に村の人々の生活もオールストップした」として「1日でも早く正常化するように願う」と話した。
産業活動に及ぼす支障も本格化する見通しだ。KORAILはストライキに備えてセメント・鉄鋼・鉱石を5日分ずつ前もって輸送しておいた。しかしストライキが長期化してこれら3品目はすでに深刻な供給不足になりつつある。工場稼働や冬の庶民の燃料供給になくてはならない石炭の運送不足はさらに深刻だ。最長17日分をあらかじめ輸送しておいたが、クリスマスを境に備蓄された運送物量が底をつくからだ。4品目を全て合わせれば1年前に比べて輸送量は30%に過ぎない。全国各地の工場はこれらの物品が切れて危機的状況だ。ややもすると工場稼働が中断してしまうかもしれないからだ。