【社説】この地に「問題解決型の民主主義」はないのか=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.12.20 16:34
人に響かない空虚な主張の3つの特徴。罪の意識がなく、羞恥心がなく、自分のせいにしない。昨日、大統領選挙1年を迎えた韓国社会は、交通渋滞でぎっしり詰まった道路のように全く動かない。青瓦台(チョンワデ、大統領府)やセヌリ党・民主党は、自分たちは一生懸命やったが相手方が困難に陥って状況が悪化したと人のせいにするだけだ。政権与党勢力の「原則民主主義」と野党勢力の「闘争民主主義」が勢力を伸ばした1年だった。定義を独占したような双方の過剰な信念の中から、問題自体を解決してみるという責任感はなかなか見出せなかった。この地で、原則と闘争をこえた「問題解決型の民主主義」は不可能なことなのだろうか。
この1年を評価しながら青瓦台の李貞鉉(イ・ジョンヒョン)広報首席が「最も遺憾なのは、不通(話が通じない)という批判だ。改革の抵抗勢力の立場で不通というならば、それは誇らしい不通だ」という趣旨で話をしたが、それほど遺憾な話ではない。国政の無限責任を負う青瓦台に「誇らしい不通」というのは、ありえない。大統領の言語管理者が使ったこのような用語は、反対勢力の感情を無駄に刺激するものとして賢明ではなく、アマチュアのような印象まで与える。朴槿恵(パク・クネ)大統領が自ら遺憾だと考える政治的反対層の立場から、彼らの話を心から聞き入れる姿を見せることができないのは事実ではないのか。選挙は勝利の論理が支配するが、政治は傾聴の論理がさらに貴重だ。反対者らはたびたび自身の主張が受容されなくても執権勢力が真剣に聞き入れる姿で感動を受けたりするものだ。