【コラム】「そうだ、時々空を見よう」…お歳暮のように届いた日本漫画『夜空の下』
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.12.20 13:29
今年一年コラムを通じて紹介した作品の中で最も多くの人々の「いいね」を受けた主人公は日本の漫画家益田ミリの「すーちゃんシリーズ」であった(お暇な方々は2月21日付け「【コラム】日本漫画に見る女性たちの「ヒーリング」とは?」の記事を参照)。特別なことのない日常で、奥の深い問いを引き出すこの独特の漫画に周辺の無数の女性たちが「完全に私の話」と言って共感を表示してきた。もちろん「何がおもしろいというのか、女性たちは何でそんなに複雑なのか」と言って怒った(?)男性読者もいた。ともあれ、女性たちの声援に励まされ、作家の韓国語版の新作が次から次へと出版される中で、お歳暮のように到着した作品がこの『夜空の下』だ。
この漫画は、唐突にも宇宙の話だ。しかし、作家の視線は巨大な宇宙のある片隅でただひたすら生きていく人々に留まる。例えば、『流星』編には偶然流星を見て帰ってきて「叶えたい願いを考えてみたら、ひとつしか思い浮かばないんですよ。この会社止めたいということでした」と何気なく告白する会社員が登場する。「もし、お星様が空から落ちたらどうする?」と質問する少年にママは話す。「星が落ちたら無条件に走らなくちゃ。いつだって逃げる時は振り返らなくても良い。生きているのが重要だから。」星のように光りたいという息子にパパが聞かせる返事はこれだ。「皆が皆、キラキラ光らなくても大丈夫。光らなくて幸いな人もいるし。」