【取材日記】鉄道ストライキ、備えなき韓国政府のチキンゲーム
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.12.13 14:40
鉄道労組がストライキに入るやいなやKORAIL(韓国鉄道公社)はストライキに参加した労組員数千人を職位解除した。超スピード強攻だ。政府とKORAILの強い意志が読みとれる。しかし時間が過ぎるほどに政府の対策がこじれている。「違法ストライキ」に対する対国民広報のほかには特に妙案を出すことができなかった。世論に訴えて労組にプレッシャーをかけるレベルにとどまっているということだ。鉄道労組がストライキをするたびに見てきた、なじみの姿だ。
この渦中で12日明け方、慶尚北道義城(キョンサンブクド・ウィジョン)で貨物車両の脱線事故が起きた。貨物列車の運行率は30%台に大きく落ちた。旅客輸送も支障をきたしている。市民と業界の不便がいつまで続くのか分からない状況だ。鉄道労組のストライキは今年初めから予告されていた。その間にKORAILと政府が立てた対策がこの程度だったというのが、何とも首をひねりたくなる状況だ。