「また大変な作品ですね…女優チョン・ドヨンですから」(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.12.12 17:19
女優チョン・ドヨン(40)は、自身が言うように「肉体的にも精神的にもひときわ大変な作品」にたびたび出演してきた。皮肉にも、彼女が演じる人物の苦痛が大きいほど、観客の期待は満たされた。彼女を「カンヌの女王」にした『シークレット・サンシャイン』(イ・チャンドン監督・2007)、「涙の女王」という呼び名を得た『ユア・マイ・サンシャイン』(パク・ジンピョ監督・2005)などが代表的だ。
『家へ帰る道』(11日封切り、パン・ウンジン監督)もその延長線にある。2004年に起きた別名「チャン・ミジョン事件」を劇化した映画だ。生まれて初めてパスポートを作った平凡な主婦、ジョンヨン(チョン・ドヨン扮)は、フランスのオルリー空港で現行犯逮捕される。知人にだまされて麻薬を運んだ罪だ。以後、彼女は言葉も通じないまま人里離れた島のマルティニク刑務所に収監される。愛する家族のもとに戻れない地獄のような時間が流れる。