中国が核の盟主国に、ウクライナに核の傘提供
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.12.12 09:15
中国が過去初めて非核国に核の傘を提供することにしたと中国国営メディアが11日に報道した。これによると、習近平中国国家主席は5日に中国を訪問したウクライナのヤヌコビッチ大統領と「パートナー関係強化に向けた共同声明」を発表した。声明には、「中国はウクライナが非核国として核拡散防止条約(NPT)に加入したことを高く評価する。国連安全保障理事会決議と1994年に中国とウクライナが発表した声明に基づき、ウクライナに対する外部からの核攻撃または脅威が近づくならば、中国は相応する安全保障を提供する」と明示されている。新華社通信はこの「安全保障」が「核の傘を提供するという意味」とし、中国が核の傘の提供を宣言するのは初めてだと伝えた。中国は94年、「ウクライナに核脅威を与えず安全を保障する」という内容の共同声明をウクライナと発表している。
核の傘は核兵器を持たない国が友好国の核戦力に寄りかかることで安全を保証されることを指す。仮想の敵国が核攻撃をしてくる場合、核戦力を持つ友好国が代わりに核報復を加えられるようにし、敵対国の攻撃意志を削ぐ効果がある。現在、韓国、日本、フィリピン、カナダ、オーストラリアなどが、米国が提供する核の傘の中にあり、北大西洋条約機構(NATO)は加盟国である米国とフランス、英国の核の傘による保護を受けている。ロシアはアルメニア、カザフスタン、タジキスタン、キルギスタンなどに核の傘を提供している。
韓国の場合、78年の韓米年次安保協議会を通じ米国の核の傘が明文化された。朴正熙(パク・チョンヒ)政権が密かに核開発を推進し米国のカーター政権と対立を起こした時期だった。