【コラム】「北朝鮮の軍事費1兆ウォン」は誤り(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.12.06 17:30
--文正仁(ムン・ジョンイン)延世大教授コラムに反論する--
先月5日のチョ・ボグン国防部情報本部長の国政監査での発言と、先月7日の金寛鎮(キム・グァンジン)国防部長官の国会予算決算委員会での発言をめぐり、論争が起きている。「南北が1対1で戦えばどちらが勝つか」という質問に対し、チョ本部長は「独自の軍事力では我々が不利だ」と答え、金長官は「戦争をすれば結局、北は滅亡することになるだろうが、韓国だけの戦力は北に比べてまだ80%程度にしかならない」と述べた。
すると延世大の文正仁教授は中央日報11月25日付の「いつまで『韓国軍劣勢論』なのか」と題したコラムで、韓国軍を“韓国軍劣勢論”を通じて国防費を増やそうとする情けない集団であるかのように描写した。「南北の経済力格差が38倍にのぼり、国家予算の10%に相当する34兆ウォンを国防費にあてる韓国軍の軍事力が、1兆ウォン(約1000億円)の軍事費を使う北の軍に比べてまだ劣勢という主張は納得がいかない」とまで述べた。