【社説】北東アジアの荒波を乗り越える戦略を持たなくては=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.12.02 10:17
中国の防空識別圏発表で突然に緊張が高まった北東アジア情勢の波高はこれまでにないほど高い。日米と中国は物理的衝突も辞さないかのように武力示威をいとわずにいる。中国の防空識別圏が韓国のそれと重複し離於島(イオド)上空まで覆ったために韓中間にも微妙な緊張が流れる。しかし日米と中国の間の対立で韓国が立つ場所は広くない。安保的に日米と密接だが経済的にはむしろ中国とさらに緊密なためだ。ここに北朝鮮という変数も中国と日米の間で容易に方向を定めにくくさせる。
今回の北東アジアの緊張はいつでも起きる可能性があったことだったが実際に起きたのは突然だ。そうしたためなのか韓国政府は今回の危機に直面し一部で右往左往する姿も見える。例えば韓国の防空識別圏を離於島上空に拡大する問題が今回表面に浮上した。しかし政府が以前から日本と交渉を通じて拡大しようと試みたが日本側の黙殺で断念した事案だった。あきらめずにどのような形であれ拡大できたとすれば今回の中国の措置に対し、より確固と対応できただろう。