【コラム】「人間電子レンジ」でおじさんを温める?…ひねった奇抜さで笑わせる日本漫画『8』
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.11.29 14:09
今週の好みは、本当にささいなものだ。週末、弘大(ホンデ)近所の漫画専門書店で新刊を選んで、題名のない作品を発見した。作家は竹本友二、初めて見た名前だ。表紙のまん中に「8」と書いてあるので店員に尋ねた。「1巻はどこにあるんですか?」「それが1巻ですが」。「8」は漫画の題名、表紙には味噌汁が描かれている。『深夜食堂』風の暖かい食べ物の漫画ではないかと思う期待感で購入を決定。
なんとまあ。最初の話から尋常ではない。食べ物ではなく、人間を温める電子レンジが登場する。「面倒で」「関心がなくて」と口からついて出て、生きる干からびた魂が「人間電子レンジ」に入って出てくると「よくぞ生まれてくれた!」「あなたに会ったのは奇跡だ!」と叫ぶ熱い人間に変貌するという内容だ。人とペットの犬が逆になった世の中で繰り広げられるエピソード、人間の魂を持った携帯電話が出てくるなど、荒唐無稽な始まりから虚しく笑わせる話が入っていた。もともと食べ物とは全く関係のない漫画であった。題名が「8」なのは、すべてのエピソードが8ページで終わるためだというのだが、特に説得力もない説明だ。