「海洋大国の夢」中国艦隊の要所に離於島(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.11.27 09:53
中国が防空識別圏(CADIZ)内に離於島を含ませ離於島紛争が再び水面上に浮上している。2001年の韓中漁業協定当時、中国が離於島を韓国の排他的経済水域(EEZ)に含められないと反対したためこれまでこの問題を決着させられずにいる。韓国政府がCADIZに離於島が含まれることを容認しないと反発すると、中国は「友好的交渉精神に基づいた談判」を強調したが、離於島が両国間の紛争地域ということを否定してはいない。
中国はなぜ水中の暗礁にすぎない離於島に執着するのか。専門家らは離於島が大洋大国化を夢見る中国の海洋戦略の核心利益に属するためと診断する。何より青島を母港にする北海艦隊と浙江省寧波を母港とする東海艦隊は離於島近隣海域を経なければ太平洋に進出する方法がないためだ。慶熙(キョンヒ)大学国際法務大学院のカン・ヒョベク教授は、「東進政策を推進する習近平政権は日米の封鎖戦略を突破し沖縄周辺までを中国の管轄に置く大きな絵を描いている。中国の立場では水深が安定した離於島地域は大洋進出路であると同時に、中国に向けた韓日米三角同盟の前哨基地だ」と分析した。