韓国「離於島侵害」で抗議…中国「韓国とは争わない」(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.11.26 09:00
中国は韓国に対しては対話の余地を残しているが、防空識別圏問題を契機に韓中間の潜在された対立が触発される可能性も高まっている。韓中間の海洋境界画定問題が代表的だ。離於島は韓中の排他的経済水域(EEZ)内に位置する暗礁で、両国間の境界確定に影響を受けることになる。韓国政府は1996年から中国と14回にわたり海洋境界確定会談を行っているが、溝を埋められずにいる。そのほか、国連大陸棚限界委員会(CLCS)で検討中の大陸棚境界画定問題、2001年に締結された韓中漁業協定の暫定水域内での違法操業問題、高句麗と渤海史をめぐる東北工程問題、脱北者の強制送還問題などが両国間に潜在された対立の火種と指摘される。
一方、韓国軍の防空識別圏(KADIZ)から離於島が抜けていることを関連し、青瓦台(チョンワデ、大統領府)は24日に金章洙(キム・ジャンス)国家安保室長主宰で外交部長官、国防部長官らが参加した緊急会議を開きこの問題を議論した。韓国政府は1951年に米軍主導でKADIZを設定した当時は離於島問題を予想できず、69年に日本が防空識別圏(JADIZ)に離於島上空を含ませた後で問題を認知した。その後政府は何回かにわたり日本にJADIZ縮小を要求したが日本側が拒否したことがわかった。そのうちに中国までCADIZに離於島を含ませ苦境に立たされることになった。韓国が離於島上空を飛行する場合、日本と中国双方に申告しなければならない境遇に置かれることになったのだ。