【社説】宗教界の一角のねじれた国家観、度を超えた=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.11.25 13:04
一部かもしれないが政治に向かう宗教家の越境行為がそろそろ度を超えている。特に先週天主教正義具現司祭団全州(チョンジュ)教区代表の時局ミサは政治対立の新たな火種をつける状況に達した。不法選挙糾弾と大統領の辞任要求というミサの趣旨自体が非常に政治的だった。
ミサの途中にある神父は北朝鮮の延坪島(ヨンピョンド)砲撃挑発に対しこのように話した。「NLL(北方限界線)問題がある地域で韓米軍事運動を継続すれば北朝鮮がどのようにしなければならないか? 北朝鮮から撃たなければならない。それが延坪島砲撃事件です」。
彼の発言の脈絡を見ればまるで韓国が延坪島を不法占拠しているように映る。また、その近くで韓国が米国と軍事訓練をしたので北朝鮮が撃つだけの理由はあったという話となる。戦死者とその遺族、そして軍将兵の心境は少しも配慮せず北朝鮮の反倫理的挑発に韓国が原因を提供したと転嫁したのだ。これが韓国の神父が、それも延坪島挑発3周忌に口にすることができる言葉なのか。これに対し人権という概念すらない北朝鮮の世襲政権に対しては批判しなかった。もっとも正義具現司祭団所属のある神父は以前の北朝鮮訪問当時に金日成(キム・イルソン)の墓地を参拝し、「将軍様、もう少し長生きされれば。残念です」と書いたというから、彼らの国家観と理念性をよく知ることができる。