家計の借金が急増、資産増加率の10倍=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.11.20 09:25
会社員のキム・ジンホさん(33)は教師の妻と共稼ぎで1年に7500万ウォン(約711万円)を稼ぐ。だが依然として子どもを生むのを先送りしている。借金の負担のためだ。キムさんは、「家を借りる時も少なくない貸し付けを受けたが来年はまた借り賃が引き上げるので追加で借り入れなければならない状況だ。子どもを持てば1人は仕事を休まなくてはならないが、1人の稼ぎで利子を返済し生活費をまかなう自信はない」と話す。
稼ぎは少し良くなったようだが実際に使えるお金はない。増えた借金に利子負担は大きくなり、年金と税金など細かく出ていくお金も増えたためだ。統計庁と金融監督院、韓国銀行が共同で調査した「2013年家計金融・福祉調査結果」に現れた韓国の家計の姿だ。今回の調査は昨年に続き全国2万世帯の標本世帯を対象に行われた。
最も目立ったのは家計の借金が増えるスピードだ。1世帯当たり平均借金は3月末基準で5818万ウォンとなり、昨年の調査時より6.8%増加した。借金は所得上位20%を除き全階層で増加している。特に最も弱い階層の所得下位20%の増加幅が24.6%で最も高かった。職業別では自営業者が11.3%、臨時・日雇い労働者が16.9%と増加傾向が目立った。