安保に公安・経済も含めた中国版NSC…少数民族・ネット統制強化に憂慮
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.11.14 11:50
中国が12日閉幕した共産党第18期中央委員会3次全体会議(3中全会)で発表された国家安全委員会の設立趣旨は、国家安保戦略を樹立して国家安全を確保するというものだ。人民大学国際関係学院の時殷弘教授もやはり「複雑多端な国際環境において効率的かつ迅速な国家主権を保衛して、外交力を強化するための創造的発想」と評価した。
しかしその裏には、米国のアジア回帰戦略と尖閣諸島(中国名・釣魚島)をめぐる日本との紛争や南シナ海領有権紛争などに、より強力に対処するという意志が含まれていると見られる。尖閣問題をめぐって日本との緊張はさらに高まりかねない。北核危機など領域内の安保問題が発生する場合、中国が自国の核心利益を理由に強硬策を採択する可能性も大きくなり、それだけ韓半島の緊張が高まる可能性があるということだ。
この委員会は、現在の国内外の安全と外交問題を総括する「中央外事工作領導小組」を拡大改編したと見ることができる。この小組は党中央政治局傘下の非常設の組織として国家安全に危険を及ぼす問題が発生した場合に招集されていた。