【社説】台風に襲われたフィリピン…困難時に助ける友になろう=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.11.12 09:54
9日。台風30号ハイエンが襲い去ったフィリピン中部のレイテ島は、一瞬のうちに血なまぐさい場所に変わってしまった。よっぽどでなければフィリピン赤十字社のリチャード・ゴードン総裁が11日の現地状況について「絶対的な混乱」とまで表現しないだろう。少なくとも約1万2000人が亡くなり80万人余りの被災者が発生、約428万人が被害を受けたと推定されるとは、本当に大変な災難だ。家族や近隣、生活の基盤を失って苦痛を受けているフィリピン国民に深甚なる慰労の意を伝えたい。
今回の台風は、上陸当時の最高風速が時速379キロと史上最大級だ。人間の力で対抗するのが容易ではない不可抗力のスーパー台風だ。フィリピン当局が軍兵力を動員して緊急救援作業に乗り出し国際社会の援助も相次いでいるが、人命救助や被災者の救護が容易ではない状況だと伝えられている。
このような状況で私たちがすべきことは、人道主義精神に立ってフィリピンに最大限の誠意で救護や復旧のためのあたたかい支援の手を迅速に差し伸べることであろう。今のところは必要な救護食糧や医薬品、清潔な飲用水などを積み出して緊急救助・救護チームや医療スタッフを現地に派遣するなど、私たちが支援できることを総動員しなければならない。困難な時に一肌脱いで助ける友こそが真の友ではないか。苦境に立たされた友を助けることには政府も民間もないだろう。