【中央時評】米国の致命的失敗=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.11.07 14:52
元中央情報局要員エドワード・スノーデンが米国家安全保障局(NSA)の盗聴を暴露した事件が世界を揺るがしている。友好国の首脳に対する盗聴を含む今回の事態は、数年前のジュリアン・アサンジのウィキリークスよりも大きな衝撃と波紋を呼んでいる。両事態は人類文明と国家倫理、現代世界と民主主義に対する深い哲学的・政治的省察を要求している。
まず、先端技術と情報集中が持つ現代文明の劇的な両面性だ。最高技術を通じた情報独占は今、長期間の秘密情報収集と、一人の一度の暴露による決定的危機が共存することを見せている。一国の最も強い部分が最も弱い部分になる可能性があるということだ。情報と技術の集中が招く独裁的両面性は、企業と組織でも一般現象となっている。
なら、今後すべての部門でこうした状況を避けられない条件で、私たちは今、個人倫理と組織利益、情報能力と国家運営の間により繊細な基準を用意しなければならないだろう。それは人間と技術、内面の良心と組織倫理、個人自由と全体利益をどう結合するのかの根本問題でもある。公的な対話と行動を越え、内面領域まで監視を受ければ、個人のすべての自由は抹殺され、人間共同体は崩壊するためだ。