【噴水台】朴大統領に会った英国人はなぜ一様に赤い花をつけていたか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.11.06 15:12
フランス公式訪問に続き4~7日(英国時間)、英国に国賓訪問した朴槿恵(パク・クネ)大統領はしばらく、いぶかしがっていたかもしれない。会う人ごとに一様に胸に真っ赤なヒナゲシの造花をつけていたからだ。王族や首相・閣僚ら高位級はもちろん一般市民まで地位の上下を問わずこれをつけていた姿は本当に印象的だ。
在韓英国大使館によると、これは100年近い伝統だという。第1次世界大戦終戦記念日であり韓国殉国烈士の日である11月11日を控えた数週間これをつける。ヒナゲシは第1次大戦の時に塹壕戦が繰り広げられたベルギーとフランス東北部によくある花だという。参戦将兵たちは塹壕周辺で揺れていたこの小さくて真っ赤な花を見てなぐさめられた。それから戦争と戦没者の象徴となった。軍医官として参戦したカナダ詩人ジョン・マクリーが書いた「フランダースの野に」という詩も一役買った。「フランダースの野にヒナゲシの花が咲いた。立ち並んだ十字架の間に」から始まる追悼の詩だ。