【コラム】ノキアのいないフィンランドVSサムスンのいない韓国(1)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2013.11.05 17:38
ノキアが崩れた後のフィンランドが気になったのは、他人事のようではなかったからだ。うまく行っていた時期、ノキアはフィンランドの国内総生産(GDP)の25%、輸出の20%、研究開発投資の30%、法人税の23%を占めてフィンランド経済を引っ張っていく宝のような存在であった。そんなノキアが一瞬にして沈没した。その後およそ5年が流れた今、フィンランドは果たしてどんな姿に変わったのだろうか。
折しもそんな気がかりを晴らしてくれる報道が相次いで出た。フィナンシャルタイムズ(FT)やエコノミストなど欧州現地メディアは概して希望的なニュースを伝えている。この国の経済で肉芽が盛り上がっているという内容だ。自然の神秘な復元能力が産業生態系にも通じるのだろうか。米国のイエローストーンのような山林には大型の山火事が周期的に発生するが、数年以内に生態系が再生するようにという話だ。