【コラム】「韓半島信頼プロセス」を揺さぶる金正恩(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.11.01 16:50
今年はとりわけ南北関係に陣痛が大きい。2月24日に朴槿恵(パク・クネ)大統領が就任した後、北朝鮮はすぐに南北対決に入った。3月5日に国防委員会が停戦協定白紙化を宣言したのをはじめ、人民軍最高司令部が「野戦砲兵軍1号戦闘勤務態勢」入りを宣言し、4月3日に開城(ケソン)工業団地通行制限、8日に北側勤労者の撤収、5月7日に「西海(黄海)5島火の海」脅迫、さらにミサイル発射試験と大規模軍事訓練を繰り返した。
こうした対決騒動では金正恩(キム・ジョンウン)第1書記が先鋒に立った。延坪島(ヨンピョンド)砲撃当時の交戦現場だった長在島などを訪問し、険悪な対南発言をした。米国を狙ったミサイル攻撃を暗示する地図が掛けられた部屋で深夜作戦会議をする場面を入れた写真が労働新聞に大きく掲載されたりもした。若い新指導者が韓米の軍事的圧力に“度胸ある姿”で対抗する場面を誇示することが主な目的であるように見えた。