【時視各角】ソウル地下鉄の天井に潜む“忍者”のような石綿の存在(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.10.25 17:07
一日5万人が利用する地下鉄2号線のソウル市庁駅。電車から降りて鉄製の天井を見上げる。天井の向こう側の冷房設備がある密閉空間、その見えない空間の壁面に小さいがとても危険な奴らが忍者のように身を隠している。顕微鏡で見ればうろこ状をした奴、空気を通じて体内に入れば肺胞にくっついてがんを誘発する奴、そう、1級発がん物質の石綿だ。奴らは密閉空間の壁面に粉末状でくっついている。
最近、国政監査でソウル地下鉄1-4号線のあちこちに石綿資材が残っているという資料が公開された(金ギョン侠議員、朴德欽議員)。特に市庁を含め、乙支路入口・三成など2号線の7駅には粒子形態で散布し、その有害潜在力が大きいということだ。管理主体のソウルメトロに質問してみた。石綿を除去していないことは認めた。しかし奴らが漏れてこないように鉄壁守備をしていると説明した。駅舎別の3年分の測定資料も送ってきた。基準値以上に検出された記録は一度もなかった。しかし私たちが知る最も強力な発がん物質の一つが天井の向こう側に潜んでいるのは紛れもない事実だ。