「800億ドル規模の船舶バラスト水処理市場、新技術で先行獲得」=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.10.24 13:44
海を航行する全ての船舶は、停泊地に貨物を降ろした後、海水を満たして次の目的地に向かう。船を適当に沈めて航海中のバランスをとるためのもので、これを「バラスト水(Ballast Water)」と呼ぶ。全世界の港で1年に50億トンのバラスト水が排出されるのだが、問題はここに含まれる有害生物が当該国の海に流れ込み土着の生態系をかく乱・破壊しうるという点だ。韓半島沿岸で地中海のムール貝がはびこり、北太平洋のヒトデが豪州の真珠養殖場を駄目にしてしまったのが代表的な例だ。
23日、釜山市海雲台区(プサンシ・ヘウンデグ)のBEXCOで開かれた「国際造船海洋産業展(Kormarine)2013」で記者と会ったテクロス社のパク・キュウォン社長(63)は「このような理由で国際海事機関(IMO)は、船舶バラスト水処理システム(BWMS)を経てバラスト水を排出するよう規定している」として、「環境規制が新市場を作り出した模様だ」と説明した。IMO協約が発効されれば、大洋を航海する商船約6万8900隻は2019年までにBWMSを適用させなければならない。英国海洋工学研究所が800億ドル規模の市場ができるだろうとの展望を出し、現代・サムスンなど有名な造船企業が市場に飛び込んだ理由だ。