妻の電話番号も思い出せない…もしかしたら私も「デジタル認知症」?=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.10.21 17:25
最近、携帯電話をなくしたチェさん(37) は、会社の電話で妻に連絡をしようとして急に頭がぼんやりした。当然知っていると思っていた妻の携帯電話番号が思い出せなかったのだ。チェさんはおぼろげに思い浮かんだ数字をたどっていき、3度試した末にようやく妻と電話で話ができた。チェさんは「スマートフォンに保存した短縮番号“1”だけが頭の中を巡っていた」とし、「普段スマートフォンだけに依存していたため、記憶力が相当悪くなっていたようだ」と話した。
先端デジタル機器が現代人の生活全般を支配したことで「デジタル認知症(Digital Dementia)」を訴える人が増えている。スマートフォン・タブレットPC・コンピューター等に対する依存度が高まり、記憶力や計算能力が大きく低下する症状を意味する。家族の誕生日や記念日などが思い出せなかったり、よく通っていた道もナビゲーションがなければ道に迷ったりする現象などがその代表的なものだ。「脳疾患」だと判断するのはまだ難しいが、日常生活をするのに不便を感じ、各種ストレスを誘発する要因になるという点で深刻性がある。
20日にオンライン・アンケート調査会社「ドゥイット・サーベイ」が5823人を対象にしたアンケート調査によると、全体の回答者のうち3分の1(33.7%)は家族の親・兄弟の電話番号を覚えていないと答えた。「直系家族以外に覚えている電話番号」を問う質問に36.2%が1~2つだと答えており、一つも覚えていない人も16.7%であることが集計された。6つ以上覚えている回答者は15.6%にとどまった。不眠症・頭痛のように、デジタル認知症が現代人にとってありふれた症状になっているという傍証だ。