<韓国史教科書問題>左派「大韓民国の誕生は悲劇のドラマ」、右派「世界で類を見ない経済発展」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.10.21 09:00
左派と右派は現代史を眺める視点が全く違う。左派は「民族」の観点で韓国史を眺める。左派にとって大韓民国の誕生は“痛みの歴史”または“不遇の歴史”だ。民族が一つになれず南北に分断されたからだ。「生まれるべきでなかった国」という言葉もこうした背景から生じる。一部の高校の韓国史教科書が、1948年の大韓民国政府樹立を「38度線南地域で正統性を持つ唯一の合法政府」(天才教育)、「選挙が可能だった韓半島内で唯一の合法政府」(未来N)と説明したのも同じ脈絡だ。民族を歴史の主体と見れば、韓国も北朝鮮も同じ民族だ。左派が北朝鮮に対して相対的に友好的な見方をする理由だ。
一方、右派は民族ではなく「国家」の観点で歴史を解釈する。右派にとってに韓国史の目標は「大韓民国の先進化」だ。しかし教学社を除いた7種類の高校韓国史教科書はすべて「運動史的な観点」で記述されているというのが右派の不満だ。開港期には外勢に対する抵抗運動、日帝時代は抗日独立運動、解放後は左右合作と統一運動、軍事政権時代は反独裁民主化運動を中心に記述されているということだ。右派の目で見れば、世界で類例のない経済発展に関する内容が十分に記述されていないということだ。