ビラを入れて撃つ砲弾、2017年に実戦配備=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.10.17 14:18
全羅南道木浦市大義洞の露積峰。ここでは、壬辰倭乱(文禄の役)当時、李舜臣(イ・スンシン)将軍が大きな岩をわらで覆って軍用米に、川の水に灰を入れて米のとぎ汁と見せかけ、倭軍を後退させたという露積峰の伝説が伝えられている。韓国戦争(1950-53)当時、中国共産軍は夜中に笛を吹いたり太鼓を叩いて進撃する作戦で、連合軍を緊張させた。戦闘せずに相手の士気を低下させ、戦列をかく乱する心理戦の代表例だ。心理戦は現代戦でも有効だ。インターネットをまひさせて不安感を抱かせたり、デマを広めて世論を操作するサイバー戦争とともに、心理戦は「第4世代戦争」に挙げられる。
テレビ、ラジオ、インターネットでは限界がある北朝鮮向の韓国軍の心理戦技術が1段階アップグレードされた。ビラを入れた砲弾、別名「ビラ砲弾」の射程距離を大幅に増やしたビラ弾の開発が完了し、早ければ2017年から実戦配備される。軍関係者は16日、「戦争や局地挑発など有事の際、北の住民や韓国国民に戦争状況や実状を知らせる用途でビラ弾を開発してきた」とし「従来のビラ砲弾に比べ射程距離が大幅に増え、後方まで浸透しなくてもビラを散布できる」と話した。