【コラム】物理学が支配する韓国政治
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.10.02 11:37
韓国政治は政治学よりも物理学で見ると説明がうまくいく。物理学のすそ野を政治分野まで拡張させたという点で、全世界の物理学者が関心を持つに値するだろう。ニュートンが確立した「作用・反作用の法則」(運動の第2法則)は、韓国政治の信条であることに間違いない。作用には必ず反作用があって、反作用の力は作用する力と大きさは同じだが方向は反対だというこの原理で、与野党は一寸の誤差もない。過去、与党の法案強行処理に野党の場外闘争は公式のように作動したし、今度は国家情報院の改革をめぐって青瓦台(チョンワデ、大統領府)・セヌリ党が野党の大統領選不服従心理を刺激すると民主党は場外闘争に続く「激しい院内闘争」で正面対決した。相手の党議員に対する告訴には相互告訴も例外なく、ニュートンの第3法則に従って作用と反作用を拡大再生産するのが私たち韓国の政治だ。
作用と反作用の衝突はどん詰まりで帰結される。2008年12月の韓米自由貿易協定(FTA)批准案の処理が代表的だ。当時与党が批准案の上程のために国会外交通商委会議場を封じ込めると、野党はチェーンソーとハンマーで出入り口を壊した。これほどになれば運動エネルギーの公式が国会に適用された事例となる。運動エネルギー=1/2mv2で、運動エネルギーは質量(m)に比例するが速度(v)では自乗に比例する。だからもし野党議員がハンマーをまた使うことがあれば科学的に思考して重いハンマーよりは、もっと速く打ち下ろせるハンマーを探すことを望む。