【噴水台】中国同胞のふりをして韓国人との対話敬遠するロンドンの脱北者
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.10.02 10:59
何年か前、中国の上海虹橋国際空港で金浦(キンポ)行きの飛行機を待っていたところ「鴨緑江(アムノッカン)を越えてきた同胞」だと言いながら男性2人が近づいてきた。彼らは無理やり金日成(キム・イルソン)の肖像画が入った北朝鮮紙幣を見せ、1枚で「南朝鮮のお金」1万ウォンの価値があるから記念に交換しようと提案してきた。実のところそのお金は北朝鮮の旧券で何の価値もない紙くずに過ぎなかった。帰国後にこれを知り、鼻息荒く話したところ会社の同僚が「その人たちが本当に脱北者なのか、どうやって分かるのか」とひと言話した。まったくその通りだ。実際に彼らを中国同胞と区別するのは容易ではない。
そのような混同を最近、ソウルのあるサウナで再び体験した。あかを落とす人が北側の言葉づかいだったので「北から来たのか」と尋ねると「(中国の)延辺から来ました」と返ってきた。ところが後で彼が同僚と会話しているのを偶然聞いたところ「共和国」という言葉が聞こえた。脱北者が中国同胞の振舞いをするのかと言いたかったが、これ以上問いただすのもどうかと思いやめた。