【コラム】北朝鮮-イラン「核の軸」が崩れたら(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.10.01 15:27
残念なことに金正恩(キム・ジョンウン)の国際的な境遇がかなり困難に陥っている。北朝鮮は、米朝対話と6カ国協議によって経済制裁に縛られた孤立から抜け出す突破口を見出そうとしているが、米国の関心が明らかにアジア、韓半島、北朝鮮から離れた。オバマ第1次政権のアジア回帰(Pivot to Asia)は第2次政権で中東再回帰(Repivot to Middle East)に逆転し、対北朝鮮の戦略的忍耐は戦略的忘却ぐらいに反転した。すでにオバマ外交の2大課題はパレスチナとイラン・シリアだ。
弱り目にたたり目で、金正恩は核兵器開発の戦友であるイランが、北朝鮮-イラン核の軸から急速に離脱する姿を見守らなければならない。イランは北朝鮮と核・ミサイル技術で重要な協力パートナーとして知られていた。2006年の第1次の時から北朝鮮の核実験現場にはイランの参加団がいたという疑惑が高い。そのようなイランの新しい大統領ハサン・ロハニ氏は先週、国連(UN)総会を中心に米国メディアへの寄稿やインタビューを通じて、イランが核問題を外交で解決する意志があることを全世界に効果的に伝えた。彼は遅くとも今年中に交渉で核問題を終結させることを望むと語った。好戦的反米として中東の安定をかく乱した前任のアフマディネジャド大統領の時には想像もできなかった変化だ。ロハニ氏は対西方強硬派の最高指導者ハメネイ氏も自身の交渉路線を支持すると明らかにして、西側との一切の妥協に抵抗するイランのイスラム革命守備隊傘下の特殊部隊クッズ(Quds)のスレイマン司令官の政治介入も遮断できると暗示した。