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【時論】国軍の最強武器は国民愛=韓国(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.10.01 13:12
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30年前、論山(ノンサン)訓練所で配属部隊が決まった日だった。不安感に包まれ、まんじりともせず夜を過ごした明け方、血気盛んな練兵場に集まって、のどが張り裂けんばかりに「行くぞ、行くぞ、列車1113」と叫んだ。初夏の浅い闇を突き抜けて列車が到着したところは龍山(ヨンサン)駅だった。朝日を背に、シャベルやツルハシを肩章のようにまとい殺伐とした軍用トラックが、幽霊のように私たちを迎えた。「あ、自分は工兵隊なのだな」。そうして安養(アンヤン)を経て富平(プピョン)のある大隊に配属された私たちは、先輩たちに続いて蔚珍(ウルチン)高速道路を貫通して南漢山城(ナムハンサンソン)の陸軍刑務所を長湖院(チャンホウォン)に移す大工事を担当した。それから30年後、私は国軍の日(10月1日)の行事総監督としてソウル空港に到着した。工兵隊将兵が設置芸術家のようにかっこ良く行事施設をつくっている場面を目撃した。尋ねると、私がつとめていた部隊所属だとのことだ。「あ、こんな偶然が…」。子供のような後輩を、しばらくぼんやりと眺めていた。底知れぬ喜びに涙があふれた。この世の中に、偶然なんてないものだ。国軍の日行事団の総監督としての私の業務は、運命のように、そうして始まった。

今回の行事のメガホンを取りながら、国民に果たして何をお見せするべきか大いに悩んだ。悩んだ末、今回の行事を通じてどうしても表現したかったのは、まさに軍に対する私の馬鹿正直な信頼だ。65年前に小銃1つ、弾丸1個さえ自給自足が大変だった韓国軍が今は玄武・スパイクなど最新鋭の武器体系を備えた。先進精鋭強軍の壮快な姿を見せてあげたかった。また、大韓民国国軍が守らなければならない最優先の対象が国民なのだから、国民のそばで国民と通じる信頼の友情を表現したかった。史上最大規模で準備された今年の国軍の日の行事に参加しながら、最も欲を出した部分がまさにこれだった。
【時論】国軍の最強武器は国民愛=韓国(2)

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