米国で革新人材に挙げられた韓国化学者、帰国後は…
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.09.27 14:59
「化学者は給与よりも独立性と自律を重視する。多様性と創意性を尊重する組織文化があるかどうかが、後から大きな差を見せる」。
最近訪韓した米国の代表的なバイオ企業ジェネンテックのマーク・スリウコウスキー(Mark Sliwkowski)博士(58)は、韓国に世界的なバイオ企業がない理由を説明して、このように話した。「米国で一緒に仕事をした韓国人化学者は最高級の人材なのに、帰国後は特別な“勝ちニュース”を聞いていない。化学者の組織文化が原因のようだ」という話だ。
スリウコウスキー博士は、ノースカロライナ州立大で生化学・物理化学で博士学位をとり、トリトンバイオサイエンシーズというバイオ企業を経て1991年にジェネンテックに入った。「バイオ新薬の父」と呼ばれ、バイオ企業に勤める若い化学者が1度は会いたいスター化学者だ。彼は抗体を利用した乳がん治療剤「ハーセプチン」の開発の主役の1人だ。